プランシェットとは
プランシェットとは、コインとして打刻される準備が整った丸い金属円板です。古い用語では「フラン(flan)」とも呼ばれます。
ブランクとは厳密には違います
混同されやすい点です。両者を分けるのは立ち上がった縁(リム)があるかどうかです。
金属板 → 打ち抜き → ブランク(縁なし)
↓ 縁を立てる加工
プランシェット(縁あり)→ 打刻 → コイン
縁は「アップセッティング・ミル」という装置で付与されます。ブランクの端を2つの傾斜面のあいだで回転させながら圧縮する仕組みです。
製造工程
- 金属板から円板を打ち抜く
- 加熱して軟化させる(焼きなまし)
- 洗浄・乾燥
- 寸法・形状の不良を選別
- 縁を立てる → この段階でプランシェットになる
プランシェット・エラー
打刻前の段階で生じた不完全性や損傷を、プランシェット・エラーと呼びます。こぶ、欠け、金属の不純物などです。
代表例:
- クリップド・プランシェット — 素材の一部が欠けたもの
- ロング・プランシェット・エラー — 誤った金種の円板がプレスに供給されたもの
後者では、供給管と極印のカラーが正規金種の寸法であるため、正しいサイズかそれより小さい円板しか打刻されえないという制約があります。
「不良品だから安い」ではありません
日本の読者が誤解しやすい点です。
プランシェット・エラーはミント・エラーとして収集の対象になり、しばしば通常品より高く評価されます。
一方、**打刻後についた傷(post-mint damage)は価値を下げます。**両者の区別が重要です。
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