グレーディングとは
グレーディングとは、第三者の鑑定機関がコインの真贋と状態を評価し、専用のホルダーに封入して保証する仕組みです。
近代コインと古代コインで評価軸が違う
日本の収集家が最初につまずくのがここです。
近代コインでは、MS65 のように1から70までの数値でグレードを表します。しかし NGC の古代コイン部門(NGC Ancients)は、この1〜70のスケールを使いません。代わりに Fine、VF、XF、AU、Mint State といった言葉によるグレードを用います。
そのうえで、Strike(打刻) と Surface(表面状態) という2つの項目に、それぞれ1から5までの評価を別途つけます。5が最高です。
つまり「Mint State ★, Strike 5/5, Surface 3/5」という表記の「5/5」や「3/5」は、グレードそのものではありません。打刻と表面の評価です。ここを混同すると、コインの状態を正しく読み取れません。
摩耗と打刻不良は区別される
古代コインは手作業で打刻されています。そのため、金型の摩耗や打刻の甘さによってディテールが弱く出ることがあります。
NGC Ancients はこれを使用による摩耗とは区別して扱います。細部が甘いことが、そのまま低い評価につながるわけではありません。
数値以外の評価
グレードや数値とは別に、2つの記号が付与されることがあります。
- Fine Style — 特に優れた芸術的様式の金型から打刻されたと認められたものです。この指定がついても、グレードや Strike / Surface の数値は変わりません
- ★(スター) — 見た目の魅力が例外的に優れているもの
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