ミントステートとは
ミントステート(MS)とは、流通用に製造されながら実際には流通に使われず、摩耗のない状態を指します。日本語では「未使用」と訳されます。
11段階に分かれています
コインの状態評価には、1から70までのシェルドン尺度が使われます。ミントステートはそのうち MS60からMS70 までの範囲です。
| グレード | 状態 |
|---|---|
| MS60 | 摩耗はないが光沢が鈍く、袋傷が多い |
| MS63 | 光沢がやや損なわれ、接触傷が散在する。平均的な水準 |
| MS65 | 良質な光沢があり、傷はごくわずか |
| MS70 | 完全。摩耗・取扱い痕・傷が一切ない |
「未使用=きれい」ではありません
ここが最大の誤解です。MS60は摩耗こそないものの、袋傷だらけで光沢も鈍く、見た目はAU58(準未使用)より劣ることさえあります。
「未使用だから高評価のはず」と鑑定に出して、MS61が返ってくるという落差はよく起きます。摩耗の有無と、見た目の美しさは別の話です。
日本の「未使用」との違い
日本の古銭市場で使われる「未使用」「完全未使用」は、業者ごとに基準が揺れる主観的な表現です。MS60〜MS70という11段階の数値尺度と、一対一では対応しません。
プルーフには使いません
ミントステートは通常打刻貨に用いる語です。プルーフ貨にはMSではなく PF または PR を使います。
なお、洗浄や改変の痕跡があると数値グレードが付かず、「Details」という状態注記付きの扱いになります。価値は大きく下がります。
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