プルーフとは
プルーフとは、コインの製造方法を指す言葉です。
プルーフは「グレード」ではありません
最も多い誤解がこれです。プルーフは品質の等級ではなく、作り方の種類です。
したがって「プルーフだから状態が良い」とは言えません。傷んだプルーフ貨(PF60など低い評価のもの)も存在しますし、通常打刻のコインでMS68という高評価がつくこともあります。製造方法と状態評価は、別の軸です。
どう作られるのか
通常の流通用コインとは、次の点が異なります。
- 極印(金型)を磨いてから使う
- 通常より高い圧力で、多くの場合2回以上打刻する
- 1枚ずつ手で扱う(流通貨のようにまとめて容器に落とさない)
この結果、縁と図柄が鋭く出て、地の平面(フィールド)が滑らかな鏡面になります。
現代のプルーフでは、極印に化学処理(かつては砂吹き)を施し、図柄部分だけを白く霜降り状にすることもあります。これがカメオと呼ばれる対比です。
表記の違い
プルーフ貨のグレードには PF または PR の接頭辞が付きます。通常打刻貨の MS(ミントステート)とは区別されます。数値の上限は同じ70です。
なお、発行されたばかりのプルーフ貨が必ずPF70になるわけではありません。図柄に傷があったり、地の部分にシミがあれば、それより低い評価になります。
日本での受け止め方
日本では造幣局のプルーフ貨幣セットが身近なため、「プルーフ=現代の記念コイン」という印象を持たれがちです。しかし欧米では19世紀以前からプルーフ製造が行われており、この記事で扱うアンティークコインにも数多く存在します。
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