PCGSとは

PCGS(Professional Coin Grading Service)は、アメリカの第三者コイン鑑定会社です。

設立年が「1985年」と「1986年」で分かれる理由

日本語の記事では設立年の記載が揺れていますが、これは二段階の事実に由来します。

どちらか一方だけを書くと不正確になります。設立を主導したのは David Hall で、John Dannreuther ら6名が加わりました。

最大の功績は「スラブ」の発明

PCGSの最初の大きな革新は、鑑定したコインを開封痕の残る硬質プラスチックケースに封入する方式でした。これが今日のスラブの原型です。

さらにPCGSは、認定ディーラーのネットワークを構築しました。買い注文を出した場合、PCGSの表示グレードを無条件で受け入れる義務を課すことで、現物を見ずに取引できる市場が成立しました。

需要は予想を大きく超えました。当初は月3,000枚程度を見込んでいたところ、初月に18,000枚、翌月には35,000枚が持ち込まれています。

公的機関ではありません

NGCと同じく、PCGSも米国の民間営利企業です。グレードは「意見」であり、絶対的な測定値ではありません。同じコインを両社に出しても、同じグレードになるとは限りません。

日本の収集家のあいだには「PCGSのほうがNGCより厳格」という通説がありますが、これは貨種・年代・時期によって変動する市場評価であり、恒常的な優劣ではありません。

なお2007年の職業貨幣商協会(PNG)の調査では、PCGSとNGCがともに最上位の評価を受けています。

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