PCGSとは
PCGS(Professional Coin Grading Service)は、アメリカの第三者コイン鑑定会社です。
設立年が「1985年」と「1986年」で分かれる理由
日本語の記事では設立年の記載が揺れていますが、これは二段階の事実に由来します。
- 1985年 — 7名のディーラーによって会社を設立
- 1986年2月3日 — 実際の鑑定業務を開始
どちらか一方だけを書くと不正確になります。設立を主導したのは David Hall で、John Dannreuther ら6名が加わりました。
最大の功績は「スラブ」の発明
PCGSの最初の大きな革新は、鑑定したコインを開封痕の残る硬質プラスチックケースに封入する方式でした。これが今日のスラブの原型です。
さらにPCGSは、認定ディーラーのネットワークを構築しました。買い注文を出した場合、PCGSの表示グレードを無条件で受け入れる義務を課すことで、現物を見ずに取引できる市場が成立しました。
需要は予想を大きく超えました。当初は月3,000枚程度を見込んでいたところ、初月に18,000枚、翌月には35,000枚が持ち込まれています。
公的機関ではありません
NGCと同じく、PCGSも米国の民間営利企業です。グレードは「意見」であり、絶対的な測定値ではありません。同じコインを両社に出しても、同じグレードになるとは限りません。
日本の収集家のあいだには「PCGSのほうがNGCより厳格」という通説がありますが、これは貨種・年代・時期によって変動する市場評価であり、恒常的な優劣ではありません。
なお2007年の職業貨幣商協会(PNG)の調査では、PCGSとNGCがともに最上位の評価を受けています。
どのコインから始めればいいか迷っていませんか
予算別に、最初の1枚として現実的な選択肢をまとめています。
予算別スターターキットを見る