リストライクとは
リストライクとは、オリジナルのダイ(極印)を使いながら、本来の発行時期より後に打刻された貨幣です。
コインに刻まれた年号より後の年に打たれたもの、あるいは正規の発行が終了してから間隔を置いて打たれたメダルなどが該当します。
偽造品ではありません
日本で最も多い誤解です。
リストライクは造幣局が本物の極印で打った正規の貨幣資料であり、偽造品(カウンターフィット)とはまったく別のものです。
ノヴォデルとの区別
まぎらわしい概念があります。
- リストライク — 最低1本はオリジナルの極印を使用
- ノヴォデル(novodel) — 意匠は同じでも、オリジナルの原型から作られていない代替極印・複製極印を使用
この区別は厳密で、価値評価にも影響します。
価値はオリジナルより低くなります
「同じ年号だから同じ価値」と考えるのは誤りです。リストライクはオリジナルより評価額が低いのが通例です。
現在も継続的に再打刻されている「オフィシャル・リストライク」に至っては、地金価格に近い評価になります。
見分け方
アメリカのハーフセントの例では、各年のオリジナル表面極印に、1〜2本の追加の裏面極印を組み合わせて打刻されました。表面と裏面の極印の組み合わせによって、オリジナルか、第1次リストライクか、第2次リストライクかが判定されます。
なお、1858〜1859年頃にコイン収集熱が高まった際、アメリカ造幣局の職員がプルーフ貨とセットの販売を拡大し、初期発行分の再打刻も始めた経緯があります。
購入時は「その年号のオリジナルなのか、後年のリストライクなのか」を必ず確認してください。
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