バッグマークとは
バッグマーク(コンタクトマーク)とは、造幣所での製造・保管・輸送の過程でコイン同士が接触して生じる小さな傷です。欠け、擦り傷、摩擦痕などを指します。
造幣所を出る前についています
通常打刻のコインは、ダイから排出されると容器に落下します。現在は大型のホッパー、かつては受け皿でした。
つまり**大半のコインは、造幣所を出る時点ですでにバッグマークを持っています。**その後、樽や布袋に入れて銀行へ輸送される過程でもさらに増えます。
「未使用なのに傷がある」は正常です
日本の購入者に最も多い誤解です。
「未使用(MS/UNC)と書いてあるのに傷がある、説明と違うのでは」という反応が起きがちですが、バッグマークは造幣所内で必ず生じるものです。
**「未使用」の意味は「無傷」ではなく「流通による摩耗がない」です。**MS-60〜MS-62では、多数のバッグマークがあるのが普通です。
グレードを決める主因になります
ミントステートの範囲では、バッグマークの数・大きさ・位置がグレードを直接左右します。とくに頬や開けた地の部分など、視線が集まる箇所にあると影響が大きくなります。
コインが MS-65 以上に届かない最も一般的な理由が、このバッグマークです。
摩耗との混同に注意
高い部分に生じる摩擦痕(bag friction)は、わずかなラスターの途切れとして現れるため、流通による摩耗と間違えられやすいとされます。この違いの判定が、MSとAUを分ける難所になります。
なお、バッグマークは造幣所起因の正常な特徴であり、製造後についた損傷(post-mint damage)とは区別されます。
どのコインから始めればいいか迷っていませんか
予算別に、最初の1枚として現実的な選択肢をまとめています。
予算別スターターキットを見る