金本位制とは

金本位制とは、通貨単位を金の一定量によって法的に定義する制度です。

複本位制との違い

複本位制(bimetallism)は、金と銀という2種類の金属に基づく制度です。19世紀の典型的な複本位制では、通貨単位を金と銀の固定量で法律により定義し、これによって両金属間の交換比率が自動的に確立されました。

主な採用時期

出来事
1816年イギリスが金本位制を採用
1871年ドイツ帝国が採用
1873年アメリカで貨幣法が成立

1873年のアメリカ貨幣法は、銀地金保有者が標準銀ドルへの鋳造を求める権利を終わらせる一方、金の保有者には引き続き自己の地金を貨幣にする権利を認めました。これにより事実上の金本位制が成立しています。批判者からは「73年の犯罪」と非難されました。

1873年以降、金本位制は国際通貨体制の基礎となりました。

コイン収集にとっての意味

ここが重要です。金本位制は、19世紀のコインの重量と品位が法律で定められていた理由そのものです。

ソブリン金貨が長期間にわたって22金・7.98805gという規格を保ち続けたのは、それが法定された規格だったからです。

現代の記念コインのように、発行者の裁量で仕様が変わるものとは性格が異なります。

「金貨を使っていた時代」ではありません

誤解しやすい点です。金本位制は通貨単位を金で定義する制度であって、日常的に流通していたのは銀貨や紙幣であることも多いのです。

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