銘文とは

銘文(レジェンド)とは、コインに刻まれた文字情報の全般を指します。

語源はラテン語の lego に由来し、「読まれるべきもの」という意味です。

何を伝えるか

銘文には次のような役割があります。

つまり造幣を担当した者が意図した内容を、言葉で補強する装置です。

たとえばローマ帝国のコインでは、皇帝の称号から発行年を絞り込めることがあります。詳しくは古代ローマコイン入門をご覧ください。

エクセルグ

エクセルグ(exergue)は、コインの図柄の地面線より下の部分を指します。

語源はギリシャ語の ex(外)と ergon(作品)で、「本体の外側の仕事」という意味になります。

ここには銘文の一部や、**造幣所記号**が刻まれることが多くあります。

**古代ローマの後期貨幣では、エクセルグを見れば造幣所と工房が分かります。**貨種の特定において重要な情報源です。

読む順序

慣れるまでは、次の順で見ると整理しやすくなります。

  1. 表面の銘文 — 誰の貨幣か(統治者名・称号)
  2. 裏面の銘文 — 何を主張しているか(神格・出来事)
  3. エクセルグ — どこで作られたか(造幣所記号)

関連:地・図柄・図像型アトリビューション

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